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僕らのごはんは明日で待ってる

映画がおもしろかったので、原作を読んでみました。

映画の感想で書いた別れの場面ですが、私は彼女が相手を思って切り出したことだと解釈していたのですが、小説では違っていました。

映画でも同じ解釈をすることもできるので、私の理解不足で勘違いしていたのかもしれません。

でも私は、私の解釈した「彼に苦労をかけないように、自分の病気を隠して別れた」というほうが、映画としてはおもしろいと思っています。


この場面のように、瀬尾さんの登場人物はとても魅力的な場面を繰り広げてくれます。

(「僕らのごはんは明日で待ってる」を皮切りに、文庫で9冊目を今読んでいます)

実際にこのような言動をとる人はいないだろうし、もしいたら引いてしまうかもしれないようなことなんだけれど、小説の中ではとても魅力的な人物となります。

少なくとも私はこんな登場人物が大好きで、瀬尾まいこさんの小説にはまっています。



「うん。やっぱり、別れよう」

上村ははっきりと言ったけど、話の流れからしても書店で会ってからハンバーグを食べるまでの流れからしても、意味がわからなかった。

「だから、別れようって」

上村はフォークを置いて、もう一度同じことを言った。

「どういうこと?」

「どういうことって、そういうこと」

「いやいやいや、全然わからなすぎる」

俺は頭を振った。告白してきた時も何の兆候もなかったけど、今回はそれ以上に唐突だ。

「わからないって、簡単だよ。五分後には恋人じゃないってこと」

「そうなる理由がわからない」

「理由なんて言いだしたらきりがないよ」

「そんなのでわかるわけがない。ちゃんと説明しろよ」

俺はすっかり混乱していた。

「うーん、そうだな。じゃあ、まず葉山君年下だし、わけのわからない言葉を使うし、ついでに文を書く能力は低いし、やっぱり学生だというのもひっかかるしな」

「年下って、俺たち同級生じゃん」

「学年だけね。でも、私四月生まれで葉山君八月生まれだから、四ヶ月も違うんだよ」

上村は「別れる」と口にしてから、いつもの調子を取り戻して次々と言葉を発した。

「好きな人ができたってこと?」

「それでもいいかな。とにかく、二年以上付き合ったからもういいでしょう」

上村は平然と言いはなった。

「もういいって、そういうもんじゃないだろう。納得できるわけがない」

「じゃあ、総合評価ってことで」

「何が総合評価だよ。意味がわからない。さっぱりわからない」

俺は頭を抱えた。何を聞いたらいいのか、どう言えばいいのか思いつかなかった。

「申し訳ないけど、もう決めてしまってるんだ。これ、相談じゃなくて報告だから」

「上村だけで決めることじゃないだろ」

「そう?でも、片方が付き合う気がなかったら成り立たないでしょう」

「なんだよ、それ」

「突然で悪いとは思うけど、面倒だからごちゃごちゃ言わないで」

上村は勝手なことを堂々と告げた。


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